賢く生きたい!見習いFPの成長日誌

お金の事ではもう悩みたくない。自分の力で歩みたい。そんな一心で始めたFPの仕事。

老後2000万円問題、について考える②【要点を嚙み砕いてみる】

こんばんは!

昨日の投稿の続きです。

 

 

老後2000万円不足問題についてのきっかけとなった報告書から

  1. 日本において長寿化が進んでいる
  2. 高齢夫婦(無職世帯)の収入・支出の平均値が、毎月約5万円の赤字
  3. 資産寿命を延ばすため、適切な管理が重要である

こういった事柄が読み取れる、とお話しました。

 

 

本日は一つずつ解説(と言える代物ではないかもしれない)と、

私の意見を述べていきたいと思います。

 

 

  

1.日本において長寿化が進んでいる

これはもうずっと言われていますよね。

 

 

ちなみに令和元年の簡易生命表によると、

男性の平均寿命は 81.41 年、女性の平均寿命は 87.45 年だそうです。

 

 

さらに言うと、出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される年数は

男性 84.36 年、女性 90.24 年、とされました。

平たく言うと、

女性の2人に1人は90歳以上まで生きる”という事です。

 

 

こう言うと、長生きの時代が

ちょっとだけ身近に感じませんか?

 

www.mhlw.go.jp

 

 

 

2.高齢夫婦(無職世帯)の収入・支出の平均値が、毎月約5万円の赤字

これが炎上したきっかけと言っても過言ではないですね…

 

 

まず炎上理由としては

 〇あくまでも“平均”であること

  ⇒退職金の有無・共働き世帯・賃貸or持ち家など

   自分と状況を照らし合わせてぴったりな状況とは言えない

 

  そもそもそんな赤字になり続ける生活なんて続けないですし、

  データの根拠も雑ですよね。

 

 

 〇年金不安がより煽られてしまった

  ⇒20代、30代の方は特に

   “少子高齢化が拡大すると、私たちの年金がもらえないかも…”

   そんな事を耳にしたことはありませんか?

 

  そんな不安に駆られていた世代が

  “公的年金だけでは2000万円足りない!”なんて言われてしまったら

  不安が大きくなるのも仕方がないですよね。 

 

 

 

しかし、ちゃんと報告書の後半には

ライフスタイルによってニーズは様々

と書かれています。

つまり、この報告書はあくまでも“例”なので

全ての人に当てはまるなんて一言も言ってないんですね。

改めて報道は印象的な部分が

クローズアップされてしまうんだなあ…と思いました。

 

 

ただし、全ての人に当てはまるわけでは無いとは言いましたが

“自分には関係ない”と考えられるでしょうか?

 

 

ここについては、

  • 自分が老後、おおよそいくらの年金が貰えるかを“知る”こと
  • その年金額を知った上で、必要な対策を取る事

例)収入・支出の見直し、NISA等を活用した資産形成、

  個人年金保険確定拠出年金の活用、等

 

現状を知った上で、適切に恐れることは必要だと思います。

  

 

3.資産寿命を延ばすため、適切な管理が重要である

これは色々な影響がありますが

一つ、代表例を紹介します。

 

 

☆超低金利の時代であること

 金利が付く事で、その金融機関に預けているお金が増えます。

 

 

金利とは?】 

 銀行にお金を預ける事で、年に〇%のお金が増える。

 この〇%部分を金利と言います。

 また、お金を借りた時もそのまま返せば良いわけではなく

 △%の金利を上乗せして返しますよね。

  

 つまり、所定の場所にお金を置いておく事で発生する

 手数料のような仕組みの事を言います。

 

 

 

では、今と昔の金利はどう変化しているのでしょうか?

今の20代~30代が生まれた辺りの年と比較してみます。

 

 

普通預金金利

 ・1990/9 2.08%

 ・2020/8 0.001%

 

 

参照:

www.boj.or.jp

 

 

1990/9の定期預金に至っては、6.08%の金利が付いていました。

 バブル崩壊前は8%代の金利だったとか。

(根拠となるデータを探し出せずすみません)

 

 

72の法則”と言って、

72÷金利≒お金が2倍になるまでかかる期間

を求める法則があります。

(あくまでも“おおよそ”の値です)

 

 

前述のデータをまとめると

金利8%:72÷8=9年

金利3%:72÷3=24年

金利0.001%:72÷0.001=72000年

 

 

…どうでしょう。

銀行にお金を預けて

老後の資産も万全に出来ると思いますか?

※一定額は預けておかないとダメですよ! 

 

 

昔は銀行に預ける事が投資になっていました。

預けて寝かせておくと増えるのですから。

 

 

けど、今は増えない時代。

今年金を受け取っている世代と同じように暮らしていても

お金は貯まりません。

それどころか、消費税増等、

物の価値が上がる事(インフレ)に耐えられないのです…

 

 

そうなると

  • 年金額と支出のバランスを見直し、改善
  • 預けて寝かせて増やす仕組み作り

こういった事が必要になってきますね。

 

 

では、次回は

実際に何をしたら良いか?を考えてみましょう!!

老後2000万円問題、について考える① 【国は何を言いたかったのだろう?】

こんばんは!

 

今回は去年大炎上話題になった、老後2000万円不足問題について

私なりの意見をまとめてみたいと思います。

併せて私自身が金融業界で勤めていて、

思う事なんかもまとめてみます。

 

そもそも“老後2000万円不足問題”って何? 

ニュースでは“老後資金が2000万円足りない”

という点が強調されていましたが、

実際には何を伝えたかったのでしょうか?

 

 

2019年6月、金融庁がとある報告書を出しました。https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

 

この報告書には、

  1. 日本において長寿化が進んでいる
  2. 高齢夫婦(無職世帯)の収入・支出の平均値が、毎月約5万円の赤字
  3. 資産寿命を延ばすため、適切な管理が重要である

概ねこのような事が書いてあります。 

 

 

この報告書は、

資産寿命を延ばすために、長生きの時代を生き抜くために

適切に行動してほしい

と訴えたかったのだと私は解釈しています。

しかし、2000万円が不足するんだ!という内容が独り歩きしてしまい

本当に伝えたかった内容があまり伝わらずに終わってしまった、

そんな風に私は感じています。

 

 

では、この報告書の内容は

そんなにお粗末なものだったのでしょうか? 

1~3についてひも解いてみたいと思いますが

思った以上にボリュームがあるので次回に持ち越します。

 

ページ数が多いですが、グラフも多いので

肩の力を抜いて読める報告書だと思います。

読書等が苦でない方は是非一度読んでいただくことをお勧めします^^

 

 

それではまた明日!

FP日誌、始めます!

はじめまして。

とある会社でFPとして活動しています、mayuと申します。

 

 

ブログ設立のきっかけ

このブログを始めたのは、

自分が身に着けている知識をもっと多くの人に役立ててほしい!

一人でも多くの人がお金の悩みから解放されてほしい!

そんな気持ちが大きくなった事がきっかけです。

 

FPとして活動を増やしたい!と思う一方で

社内にはFP業務と異なる仕事も多く、なかなか一本では活動できません。

優れた先輩や同僚のように自分を売り込む事も得意ではないですが

せめて自分と関わった人は、お金の事で苦労をしてほしくないと思っています。

 

とは言え、商品の押し売りをするのも嫌なので…

こういったコンテンツの発信をする側に立ち、

必要とする人に対して、役に立てる場を作ろうと決めました。

 

 

 

どんな事を書いていくの?

今後、発信していきたい内容は

  • 知っておきたいお金の知識(特に20代!)
  • 貯金や投資についての体験談

  • ライフイベントに合わせたお金のあれこれ

    (結婚、出産、住宅ローン、保険、相続、投資 等)

 

こういった事を中心に配信したいと思います。

 

たまに、自分の近況やFPを志したきっかけ等

少し脱線したお話もさせてもらうかもしれません。

 

 

 

 

では、これからどうぞよろしくお願いします!